野生生物には、エサや水場、繁殖地を求めて大群で長距離を旅する種類がいることは知られているだろう。レミングや渡り鳥などもそのひとつだが、最大がアフリカのヌーだ。エサが豊富な草地を求めて、120万頭の大群がケニアからタンザニアまで移動するなか、川を越えられずに溺れ死ぬ数は毎年6000頭を超す。「集団自殺」とも言えるこの現象が、生態系にどんな影響をもたらすのか、米国のチームが意外な調査結果を発表した。ウシの仲間のヌーは、2〜3...
野生生物には、エサや水場、繁殖地を求めて大群で長距離を旅する種類がい...